2023/8/25 Flavor

【Flavor Flavor】Vol.1 料理の味に深みが出る「フレーバーオイル」とは

「フレーバーオイル」をご存じですか?
名前を聞いたことはあるけれど本当は使ったことがない。どんな料理に使ったらいいかわからない。そういう方のために、フレーバーオイルの魅力を全6回にわたってたっぷりとご紹介します。

Vol.1 料理の味に深みが出る「フレーバーオイル」とは (本項)
Vol.2 このメニューにはこのフレーバーオイル 野菜料理・魚料理 編
Vol.3 このメニューにはこのフレーバーオイル 肉料理・麺類・デザート 編
Vol.4 和洋どちらにも使える便利な1本 「レモンオイル」
Vol.5 爽やかさとほろ苦さのマリアージュ「ハッサクオイル」
Vol.6 唐辛子のピリ辛で食欲が止まらない「ペペロンオイル」

〈 フレーバーオイルの基礎知識 〉


フレーバーオイルとは、オリーブオイルをはじめとする植物油に、柑橘類や唐辛子など素材の持つ香りや味わいを移したオイルのこと。柑橘の爽やかな香りや、唐辛子のピリッとした刺激が特徴的で、肉や魚からサラダ、デザートまで、かけるだけで簡単に新しい味わいが広がります。

安芸の島の実のフレーバーオイルは、広島県産オリーブ100%使用のエクストラバージンオリーブオイル「江田島搾り」と、オーストラリア産のエクストラバージンオリーブオイルをブレンドして、広島県産のレモンやハッサク、唐辛子などを漬け込んで風味を加えています。

〈 フレーバーオイルの作り方 〉


素材の香りや味わいをいかにオイルに移すか。オリーブオイルの酸化をいかに防ぐか。そこが、フレーバーオイルづくりのポイントです。今回は安芸の島の実のフレーバーオイルの作り方をご紹介します。

ーStep 01 原料を乾燥
レモンやハッサクを手作業で洗浄して、輪切りにスライス。 それをトレイに並べて、65℃で24時間、焦げないよう乾燥して水分を飛ばします。乾燥後の状態を水分活性測定器で計測して、菌や微生物が増殖しないよう細心の注意を払っています。

乾燥した原料を、味や香りがオリーブオイルに溶け込みやすいようにミキサーで粉末状に。これで準備は完了です。ペペロンオイルの唐辛子は粉末状に加工したものを仕入れています。

ーStep 02 オリーブオイルへの漬け込み
乾燥した原料をオーブンに入れて120℃で4分間、殺菌処理を行った後に、オリーブオイルに独自の配分で1週間漬け込みます。

さらにレモンとハッサクは、果皮から抽出した油を加えて風味をアップ。これも広島県産のものを使っています。

ーStep 03 フレーバーオイルの完成
1週間漬け込んだ後、固形物とオイルを濾紙で分離させてフレーバーオイルの完成です。

オリーブオイルは酸素に触れると劣化してしまうので、 Step01〜03のどの工程でも窒素を充填して、高品質な状態を維持できるように手間と時間をかけて製造しています。

こうして丁寧に作られているフレーバーオイル。
かけるだけでいつもの料理の味に深みが出ます。でも、せっかくなら料理と相性の良いフレーバーオイルを選びたいですよね。

次回は、野菜料理、魚料理に合うフレーバーオイルをご紹介します。お楽しみに。

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